最終話「平穏な日々」

ハネムーンから家に戻ったのは、日も暮れた午後7時。

駅から見慣れた商店街を歩いて家に向かう。
木偶の坊 座りG + Dollwig cute
到着してみると、店は人だかりでごった返していた。

ゆうみ「おかえりなさ~い」
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ゆーちゃんが気付いて走り寄ってきた。

一人で切り盛りできる程度の店舗なので、知り合いの花屋に一人応援を頼んでいたのだが、披露宴の内容がSNSで拡散され、モデルとしてのひとみさんのファンや、アイドルゆうみちゃんのファンが押し寄せたらしい。

それを見かねた、ひーちゃんとゆーちゃんが、モデル仲間やアイドルグループのメンバーに協力してもらい、事務所公認の上で応援したと言う。
当然火に油を注いだわけで、日に日にお客さんが増え、この状況になったと教えられる。

とりあえず、大慌てで店を手伝い、終電近い時間になってようやく店を閉めることができた。
応援の花屋さんと、モデルさんやアイドルさん達にお礼を言い、多めに買ってきてあったハワイ土産と謝礼を渡す。

皆を見送って残った俺とれいみは、顔を見合わせ吹き出してしまった。
まさかこんなことになっているとは予想もしていなかったからだ。

荷物を整理して、その日は二人ともすぐに眠った。


翌朝、多めの仕入れを済ませると、朝のうちに商店街に土産を持って挨拶に回る。
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初めて会った頃からは、想像できないくらいしっかりしたれいみの姿があった。

あらためて、妻ですと胸を張って紹介した。

店に戻ると、今日も開店前からファンの人たちが殺到している。
その日もひーちゃんゆーちゃんに手伝ってもらったが、いつまでも甘えるわけにいかない。
早速店に貼り紙をして、急遽バイトを募集した。

応募してきたのは当然ひーちゃんゆーちゃんのファンだったが、面接はれいみに任せて、気の合う女の子を2人採用してもらった。

翌日からバイトさんに来てもらい、モデルさんやアイドルが手伝いに来ないと周知されたので、騒ぎは次第に沈静化した。
それでもお客さんの数は、結婚する前の10倍になっていた。

バイトの子たちはよく働いてくれるが、れいみを「奥さん」と呼ぶのがくすぐったかった。
店は新婚気分も吹っ飛ぶ忙しさだったが、それが、より二人の絆を深めたのかも知れない。

婚約時代は家でするのを避けていたが、晴れて夫婦となったのでそれも解禁。
忙しければ忙しいなりに、その勢いのまま夜の営みも激しくなった。

れいみ「あっ、そこダメ!」
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乱れるれいみがかわいかった。

夜の余韻を引きずりながらの仕事は半分夢見心地だったが、気を引き締めるよう自分に言い聞かせた。

俺「おーい、配達行ってくるよー!」
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れいみ「はーい、あなたー、気をつけてねー!」

俺は、一生を賭けて、れいみの笑顔を守ろうと思う。

(二人の関係:おーい - あなたー)
おわり
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