第二話「告白」

道すがら自己紹介をすると、その人は「れいみ」と名乗った。
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ほどなくして店に着くと、鍵を開けた。
花屋(フリー画像)
一人で経営してるから休みも流動的だし、大して客も来ないので、ギリギリで維持してると言ったところだ。

店に入って明かりをつけると、おそるおそるれいみさんも入ってきた。
花屋(フリー画像)
れいみ「わぁ」

俺「れいみさん、花屋はあんまり行かないの?」
れいみ「うん」
珍しそうに花を見回すれいみさんを意外に思った。

俺「今、お茶でもいれるね」
コーヒーをいれて戻るとれいみさんは花に見とれていた。
俺「気に入った?」
れいみさんはこくんとうなずく。

花は好きそうだが、実物はあまり見たことがないようだった。
22歳で現在家事手伝い。
彼女が自分のことを話したのはその程度。
俺のことも一通り話したが、あまり興味はなさそうだったので、すぐ花の話に切り変えた。

花談義に盛り上がったあと、れいみさんが気に入ったと言う花を見繕って、ブーケを作り渡した。
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嬉しそうに受け取る表情にドキッとした。

れいみさんを見送って店を閉めると、俺は一人考え込んだ。

高校時代、この人ならと見込んだ女の子に告ったが、こっぴどい言われ方で振られた過去がある。
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それ以来女性とは無縁だった。

「もしかしたら」とも思ったが、この時は「ないな」と言う結論を出した。

ところが、次の日から毎日のようにれいみさんが店に来るようになった。
家事手伝いでやることもないからと言う理由でカウンターに座って花を見たり、植物図鑑を読んでいる。

頭は悪くないようで、花の知識をものすごい勢いで吸収していった。
女の子がいると自然と客が寄ってくる。
彼女目当ての客もでき、売り上げは目に見えて上がってきた。

れいみさんがウチに来るようになって2週間ほど経った時、ウチでバイトしないかと誘ってみた。
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驚いた顔でしばらく考えたようだが、やってみると言う返事だった。

翌日から、れいみさんは俺のことを「店長」と呼ぶようになった。
一通りブーケの作り方教えると、センスよくまとてくれた。
レジの使い方もすぐ覚えたので、安心して店番を任せられた。

俺は朝の仕入れや配達に専念し、イレギュラーな客の時だけ、スマホで対処を教えると言ったスタイル。
これが思いのほか上手く行き、店はさらに繁盛し始める。

花屋は水仕事で手も荒れるし、重労働でもある。
それなのに、彼女の仕事っぷりやがんばりには目を見張るものがあった。
なにより、こんな店にはもったいなほどの聡明さと、気持ちのいい素直さに惹かれた。

れいみさんがバイトを始めてひと月ほど経った頃、俺の心はれいみさんのことでいっぱいになっていた。
いつまでもこの状態を続けるわけにはいかないし、失うなら早い方がいいと思った。

ある日の仕事終わりにれいみさんを呼び止めた。
俺「あ、プライベートなことなんだけど、えっと、その・・・」
さすがにトラウマもあってなかなか言葉に出せない。

れいみ「・・・」
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れいみさんは穏やかな顔で俺の言葉を待っているように見えた。

俺「れいみさん、俺と、付き合ってください!」
言った。

れいみ「はい」
小さくうなずく。

俺「いいの? ホントに?」
感情が一気に爆発した。
俺「やったー! ひゃっほー!」
れいみさんは少し微笑んでいるように見えた。

俺「じゃ、じゃあさ、今度デート行こ! デート!」
れいみ「はい」
俺「よっしゃー!」

その夜、俺はれいみさんとの夜を妄想した。
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れいみ「いっくぅううううう」

つづく
(二人の関係:れいみさん-店長)
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