第八話「結婚式」

6月の日曜日。
出会ってから1年と3ヶ月。
婚約の日からは8か月が経過していた。

婚姻届けは2日前に提出。

俺は駅前商店街の全部の店に招待状を出し、れいみも姉のモデル仲間や、妹のアイドルグループを招いて、盛大な披露宴を催した。

介添え「新婦さまの準備が整いましたよ」
促され花嫁の控室に行く。

俺「あっ・・・」
木偶の坊 座りG + Dollwig cute
美しさに言葉を失った。

れいみ「どう?」
木偶の坊 座りG + Dollwig cute
俺「きれいだよ」

どぎまぎしている俺を見て、れいみはふふっと笑った。

二人は別々にホテル併設の教会へと向かう。
教会イメージ(フリー画像)
神聖なムードの中、指輪交換を済ませる。
エンゲージリング
滞りなく式を終えた。

披露宴は、近くのホテルで一番広い宴会場を使って執り行われた。
披露宴会場(イメージ)
準備の整った会場を見て、結婚すると言うことの重さを噛み締めた。

媒酌人は商店街の組合長夫妻、俺の両親代わりは親戚の叔父夫妻に頼んだ。
新郎新婦の略歴は、俺の両親が他界していること、れいみの家事手伝い期間など、上手に言葉を濁して紹介された。

人気のアイドルグループIKBが余興を披露するとあって、俺の友人もこぞって出席している。
披露宴イメージ(フリー画像)
披露宴も大いに盛り上がり、つつがなく終えた。

披露宴が終わると、そのままハネムーンに向かう予定だ。

挙式・披露宴とハネムーンをパックで申し込んだため、ホテルのサービスで専用リムジンが空港まで送ってくれる。
リムジン(フリー画像)
披露宴列席者に見送られ、リムジンで出発するのは気恥ずかしかった。

空港に着くと、パックになっている空港のレストランでディナーを楽しんだ。

考えてみれば、俺も仕事に積極的になったし、自分に自信を持てるようになった。
愛されていると言う自信が、自分を強くしていることに気付く。
俺はもう高校時代のトラウマを引きずっていた、しょぼくれ男じゃない。

れいみが俺の名前を呼ぶ。
れいみ「〇〇」
俺「どうした? れいみ」
れいみ「花の世話のことで・・・」

旅行中の店の留守は、知り合いの花屋に頼んでおいたが、れいみは最後まで花の心配をしていた。
あの無口で不愛想だったれいみが、しっかり者になっていて嬉しかった。

れいみが安心できるよう、留守番の人と電話で話してもらい、不安を取り除く。
そうこうしている内に出発の時間になった。

スムーズに搭乗手続きを終え、ハワイ便に搭乗する。
お互い海外旅行は初めてだったが、事前の下調べが功を奏し、問題なくシートに座れた。

れいみを窓際の席に座らせた。
木偶の坊 座りG + Dollwig cute
れいみは窓の外を食い入るように見ていた。

離陸した機体はどんどん高度を上げ、みるみる東京の夜景が遠ざかる。
飛行機の夜景(フリー画像)
こうして俺たちのハネムーンが始まった。

ハワイを選んだのは、英語が苦手でも行ける海外だったこともひとつだが、それより水着姿が見たいと言う俺に、ハワイならいいよと言ったれいみの言葉が決定打となった。
潤沢な保険金を残してくれた両親に心から感謝した。

ハワイまで、行きは7時間ほど。
東京とハワイの時差は19時間で、19-7の12時間ズレるから、東京22時発の便で、ハワイ到着は現地時間同日の午前10時となる。
移動で夜昼逆転するため、5泊7日と言うプランだった。

帰りの便は気流の関係で9時間かかり、19+9の28時間だから、ズレは1日と4時間。
ハワイ午後1時半発の便で、東京には翌日の午後5時半に到着となる。

つまり、ハワイへ行くとおよそ半日時間が巻き戻り、東京に戻る時に、その差も合わせてほぼ1日未来へ帰ると言う、ちょっとした浦島太郎気分が味わえるわけだ。

二人を乗せた便は、無事ハワイに降り立った。

ホノルルのDKI空港に到着し、入国手続きのあとワイキキへ移動。
ワイキキ(フリー画像)
現地の料理に舌鼓を打つ。

周辺を軽く散策したのち、5日間お世話になるホテルにチェックイン。
ハワイのホテル(イメージ)
ホテルで一息ついて、日が傾いた頃合いを見計らい、予約したディナーに向かう。

日本では雨季の6月だが、ハワイは乾期で晴れが多いと言う。
夕日の見えるハワイのレストラン(フリー画像)
この日もいい天気で、すばらしい夕日が見れた。

夕日に染まるれいみもきれいだった。
木偶の坊 座りG + Dollwig cute
二人はシーフードのディナーを楽しみ、ホテルへと戻った。
ハワイの夕日(フリー画像)
つづく
(二人の関係:れいみ - 〇〇)
ホーム