まずはまるっと2ちゃん情報の引用

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シリコン・TPE(エラストマー)の色移りについて

樹脂から出るブリード(浸み出し油)は、樹脂の可塑剤(軟化成分)であり、
不揮発性(乾燥しない)で、色素を溶融する性質を持つ無色の油です。
サラサラした成分なので、手や衣類に付着しても気付きませんが、
手を洗う時ヌル付きを感じたり、衣類に油取り紙を当てると油染みができます。
また、ブリードが多いと空気中の粉塵を吸着してタック(べたつき)になります。

染料で染めた衣類や、繊維自体に色を付けた化繊でも、可塑剤は色素を溶融し、
しかも乾かないため、ブリード自体が染料のような状態になります。
色の濃い衣類は、軽くこすっただけで色素が転写されてしまいますし、
色が薄い物でも、長時間触れていると色素が溶け出て樹脂を汚染します。

怖いのは、1回着せて大丈夫だった衣類でも、ブリードが付着していれば、
どんどん色素が融解され、再度樹脂に触れた時に、容易に色移りさせてしまう点です。

Bleed:染み出し Tuck:粘着

色移りを防ぐには、
・色素を持たない素材(白・生成り)を使用する。
・素材と衣類の間に1枚噛ませて、ブリードを付着させない。
・万が一ブリードが付着した衣類は、油分が完全に落ちるまで洗濯する。

なお、洗濯を繰り返したり、漂白すれば色移りしないと言うのは迷信で、
色素が残っている以上、可塑剤(軟化成分)は色素を融解して色移りを起こさせます。
ブリードには、洗濯・漂白・柔軟剤(コーティング)は意味がないと心得えましょう。

それから、防水スプレーに使われる成分はシリコンオイルです。
TPEと相性の悪いオイルの場合、樹脂や衣類を余計に傷めるため、
絶対に使ってはいけません。

また、シリコン・TPEには、粘着テープも絶対使ってはいけません。
ブリードが粘着剤を溶融させると、親和性が高まって樹脂を変質させます。
樹脂の表面が、ただれたように融けてしまうので絶対に使わないこと。

安くなったとは言え、10万20万する高価なドールです。
正しい知識で、色移りなどの憂慮すべき事態に備えましょう。

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とてもわかりやすくまとめてあって参考になりました。
自分も実際8月にTPEドールをお迎えして、ブリードに色々困らされています。

上記の色移りのほかに、
・衣類に付いたブリードで紙に油ジミができる。
・靴に付いたブリードが合成皮革を分解して悪臭を出す。
・手袋をして触っても浸みて手に付くのでベタベタする。
TPEドールのブリード被害

何より困ったのは靴から出るガスですね。
プラスチックが焦げているような、とても嫌なにおいのガスが出るのです。
また、色素も分解されるので、靴のインソールの色が褪せたりしています。

こんなことがあるので、TPEドールに着用させた衣類・靴は他のドールに流用できません。
へたにウレタンやビニールに付いたら素材劣化は免れませんし、衣類も色移りしやすくなって、被害が拡大します。

ブリードは手から手へ、物から物へと移り、建物全体を汚染します。
つまり、TPEドールが1体あるだけで、他のドールを保管できない環境になってしまうと言うことなんですね。

参考にしていただければ幸いです。
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