第五話「同棲」

結ばれた夜から数日後。

れいみ「少しでも一緒にいたい」
木偶の坊 座りG + Dollwig cute
それは俺も同感だった。

俺「ご両親は許してくれるかな」
れいみ「むしろ歓迎だと思う」

珍しく、いたずらっぽく笑うれいみ。
出会った頃よりだいぶ明るくなった気がする。

翌日、れいちゃんは少しの着替えと、生活用品だけを持って我が家に来た。

れいみ「よろしくお願いします」
俺「ようこそわが家へ」

こうして俺とれいちゃんの同棲生活が始まった。
この日から、俺は彼女をれいと呼んだ。

俺は自分が使っていた2階の日当たりいい部屋をれいに使わせて、以前両親が使っていた部屋を自分の部屋にした。

れいは料理未経験だったが、実家に戻り、母親に教わっては新しい料理を作ってくれた。
近いうちにちゃんと挨拶に行かなくてはと思った。

ただ、夜の営みは、家ではしないでおこうと言うことになった。
そうしないと、仕事との分別がつかなくなりそうだったからだ。

俺たちは、週一のペースで色々なホテルへ行っては愛を育んだ。

れいみ「イくっ! うっ!」
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何度目かの逢瀬で、れいは初めてのオルガズムを迎えた。

お互いに工夫して、もっと深い快感を探るようにもなった。
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れいみ「あっ! いいっ!」

もちろんスキンを使うのは、二人の暗黙のルールだった。
俺たちは、ひと夏をそんな風に過ごした。

秋も深まったある日。

れいみ「ねえねえ、服とか買いたいんだけど明日休んでもいい?」
俺「ああ、もちろんだよ」
れいは、ちゃんと仕事が暇な日を選んでいた。

翌日、れいが不在の時、一人の女性が店を訪れた。

ひとみ「ごめんください」
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れいによく似ているが、少し大人の雰囲気だった。

ひとみ「お時間いただけます? そこのオープンカフェで待ってます」

一目見て、れいの家族だと察した俺は、店を閉め指定されたカフェに向かった。
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似てはいるが、れいとは全然違う雰囲気だった。

降り出しそうな曇り空なのに、その人の周りだけ華やかに見える。

上品な靴に自分とは住む世界が違うと感じた。
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ひとみ「れいみのことで話しがあるの」

話しはこうだった。
ひとみと名乗ったこの人は、れいの2つ年上の姉。

れいみは高校3年の時イジメに遭い、登校拒否になった。
志望大学への進学もとりやめたが、単位は足りていたので卒業はできた。

その後4年間、家から出ることなく過ごし、「あの日」春の陽気に誘われ、4年ぶりに家を出たのだと言う。

引き籠りになるほどのイジメ。
れいの過去を聞いて、自然と涙がこぼれた。

ひとみ「どうして泣くの?」
俺「辛かっただろうなって・・・」

ひとみ「そう、あなたなら、れいみを任せられそうね」
俺「あ、ありがとうございます」

ひとみ「いえ、あの子がいじめられたのは・・・」
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(カシャッ)

近くでスマホカメラのシャッター音がした。
客「モデルのひとみよ」
ひそひそ声が聞こえる。

ひとみさんは有名なモデルなんだと察した。

ひとみ「とにかく、れいみのことよろしくね。あと、わたしと会ったこと、あの子には内緒よ」
そう言うと、ひとみさんは二人分の会計を済ませ、足早に立ち去った。

れいの過去を知り、あらためて彼女を愛しいと思った。

しばし、今聞いた話を整理して、自分も帰路に就いた。

つづく
(二人の関係:れい - ねえねえ)
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